皆様、はじめまして。2024年から運営委員を仰せつかりました、崇城大学の門岡千尋と申します。今回のブログでは自己紹介をさせていただきたいと思います。
私は幼い頃からお酒が好きだったという訳ではないのですが(当然ですね)、高校時代になぜか無性に酒造りに興味を持ちまして、国内で唯一焼酎について学ぶことができる鹿児島大学農学部に進学しました。入学当初は酒類製造の方に興味があったのですが、授業を受けていくうちに酒造りの本体である酵母や麹菌に強く惹かれまして、玉置尚徳先生が主宰されている醸造微生物学研究室で研究をさせていただくことになりました。学生時代は二神泰基先生のご指導の下、白麹菌のクエン酸高生産機構についての研究を行いました。今の自分があるのは当時の経験があったからだと思っています。二神先生には現在も大変お世話になっておりますので、いつか恩返しをしなければ…と考えています。また、同じく運営委員をされている都甲さんは大学1年生のときから友人で、研究室も同じでした。代表の宮澤さんとは10年前の若手の会@八王子の合宿で初めてお会いして以来、現在進行形で大変良い刺激を受けています。会計の渡嘉敷さんは同じ連合大学院ということもあり、学会だけでなく大学院の授業などでも交流がありました。学生時代の友人たちと運営委員として一緒に活動できることには大変うれしく思っています。我々は運命の菌糸(あかいいと!?)で繋がっているのかもしれません。
学位取得後は学振PDとして、筑波大学の高谷直樹先生が主宰されている負荷適応微生物学研究室のポスドクになる機会をいただき、糸状菌の一酸化窒素耐性に関する研究を行いました。以前から交流があった訳でもなく突然連絡してきた私を快く受け入れてくださり、高谷先生には大変感謝しております。また、当時の筑波大には同じく運営委員の二宮さんをはじめとして新進気鋭の糸状菌研究者が集まっており、非常に刺激を受けました。ただ、ちょうどコロナ禍だったこともあり、あまり交流できなかったのは少々心残りです。
その後、岡拓二先生にお声がけいただき、崇城大学生物生命学部の助教として着任しました。岡先生は10年前の若手の会@八王子で講演されており、若手の会での交流が今の自分をつくっているなと改めて感じます。崇城大学は熊本にある私立大学で、所属学科は数年前まで応用微生物工学科という名前だったこともあり、微生物関連の研究者が多くいらっしゃいます。また、写真のように学科棟には麹菌のレリーフがあり(入学したての学生さんの中にはタンポポの綿毛と勘違いする人もおりますが)、とても特徴的な学科になっております。崇城大学ではAspergillus fumigatusやCryptococcus neoformansなどの病原性真菌の細胞壁形成に関する研究を行っております。年々研究に回せる時間が少なくなっていますが、お世話になった先生方に恩返しができるように、糸状菌の研究者らしく環境に適応ながら細く長くがんばっていこうと思っています。
これから、どうぞよろしくお願いします!!!
学科棟の麹菌レリーフ(他にも微生物たちが隠れています)
これは日本農芸化学会西日本支部奨励賞をいただいた際の二次会での1コマです。
左が岡先生、右が門岡です。
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