2024年11月2日(土)から3日(日)に沖縄県国頭郡金武町のネイチャーみらい館にて第12回若手の会ワークショップ(WS)を開催しました。申し遅れましたが、本WSで代表を務めました宮澤(国立感染症研究所)が執筆しています。
金武町は、那覇市から約50 km北の沖縄本島中央部に位置しており、プロ野球の我らが東北楽天ゴールデンイーグルスの春のキャンプ地としても知られています。金武町どころか沖縄県が初めての訪問だった私は、とてもワクワクする気持ちでWS当日を迎えました。
今回は会場設営からほとんど手作りで、先に会場に到着した宮澤、渡嘉敷さん、アルバイトの下地さん(琉球大)の三名で会場をセットアップしました。会場を使用可能な時間が限られていたこともあり、昼食も準備しました(箸やおしぼりの配布忘れ、すみませんでした!)。
那覇空港で参加者の皆さんを乗せたバスは、予定よりも少し早く会場に到着。定刻よりも5分早くプログラムをスタートしました(↓開会のあいさつをする宮澤)。
最初のプログラムはランチョン形式で行った参加者全員の自己紹介。初参加の方に馴染んでいただけるよう、これまでほとんどのWSで実施してきた恒例行事です。1分半の短い持ち時間でしたが、その中で皆さんからの工夫を凝らした(?)トークに聞き入り、あっという間の1時間でした。
続いて、琉球大学の橘先生に、紅麹菌の二次代謝産物をテーマとしたご講演をいただきました。橘先生には、翌日からの本会での運営がありながら、懇親会までご参加いただきました。ありがとうございました。
二番目のご講演として、崇城大学の門岡先生に、白麹菌のクエン酸生産をテーマとしてご発表いただきました。翌日の本会でもシンポジウムでの発表があったにもかかわらず、お引き受けいただきありがとうございました。
最後に、特別講演として東北大の五味先生にご講演いただきました。糸状菌分子生物学研究会の約20年間の歴史についてお話しいただきたいというざっくりとした依頼をしてしまっていた中で、五味先生のこれまでの約40年間の研究活動と麴菌研究の歴史についてのご講演に昇華していただきました。さらには、五味先生の師匠で、昨年お亡くなりになった別府輝彦先生の「四つのP」に代表されるお言葉を紹介しながら、私たち若手への力強いエールを頂戴しました。WS直前までハワイで日本酒の鑑評会があり、ほとんど休みなく沖縄に来られたとのことで、その体力に感服しました。
講演終了後は、会場を屋外に移してバーベキューを行いました。ご協賛いただいた企業のお酒をいただきながら、楽しい夕食の時間を過ごすことができました。五味先生に乾杯のご発声をいただき開会です。これでもかというくらい購入した肉類(渡嘉敷さんチョイス)はほとんど皆さんに食べていただき、大変好評でした。
宿泊はコテージで、4名前後の相部屋で滞在しました。暑い夜でしたが、クーラーも完備で快適に過ごすことができました。コテージの一室(と五味先生の宿泊部屋)では夕食後に二次会が進められて、皆さんいろいろなお話に花を咲かせただろうと思います。
二日目の朝は、キャリアデザイン企画として一般枠で参加いただいた3名の方に事前にお願いし、これまでのキャリアについてお話しいただきました。キャリアの中で悩んだことやその時に重視したこと、その結果どのような進路選択をしたのかについて、普段はあまり聞けないリアルなお話を伺いました。皆さんが口々に「頑張っていれば何とかなる」と仰っていたことが印象的でした。
最後に集合写真を撮影して本会会場に出発です。かりゆしを着た参加者も多く、沖縄らしい青空をバックに、若手の会らしい楽しい写真になったことを喜ばしく思っています(若手の会のトップページの写真としても掲載しています)。
今回のワークショップは一般枠で42名、加えて招待演者の3名の、合計45名の方にお越しいただきました。そのうち、ドクターコースの学生が13名と恐らく過去最多となりました。そのようなタイミングで五味先生からエールをいただいたことは、本若手の会の今後の発展を確信させるものだったと思いますし、そうせばならないと決意しました。本WSの運営は宮澤(代表)、渡嘉敷さん(東北大学)、片山さん(東京大学)、堀さん(北海道大学)の四名で実施しました。至らない点は多々あったかと思いますが、アンケートではポジティブなご意見をたくさんいただきホッとしています。来年の若手の会WSは名古屋での開催が予定されています。また一年後に皆さんとお会いすることを楽しみにしています。
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