京都大学の中沢威人(たけひと)です。

今更かもしれませんが、皆さん初めまして。中沢です。

まずは、先月の若手WS、お疲れ様でした。今年の私は、2月のECFGの時点から既にコロナの影響で散々な目に遭い、その後の学会も軒並み中止され、しばらく学会参加を諦めていた中、今回のオンラインWSの企画をして頂き、貴重な機会を与えて頂いた、会長さん(樋口先生)、片山先生、浦山先生には、とても感謝しています。来年の今頃には、みんな顔を合わせられれば良いですね。

この糸若会では、第二回WSで発表の機会を頂いていますし、もう何回目の自己紹介なのか分かりませんが、まずはそこから始めます。出身は高知県(生まれただけですが、一応 “実家” に該当します)。親が転勤族だったので、幼少期から各地を転々としました。高校は大阪府立豊中高校、大学は東工大・生命理工(昔でいう7類)で学部から博士課程までを過ごしました。その後は岡山大学理学部で学振PD、静岡県立大学薬学部で特任助教(一時期、発酵研若手グラント)、そして京大農学部・助教と現在に至ります。

私の専門分野に関しては、皆さんの間でイメージにかなり幅があると思います。学生時代(東工大)と学振PD(岡山大学)時代は、担子菌きのこの子実体形成(有性形態形成)というマニアックなテーマでした。この間、特に学振PD時代に鎌田先生から教わったことは、単なる実験技術や知識だけでなく、研究に対する姿勢なども現在の私のコアになっています。続いて静岡県大は、糸状菌(主にカビ)の天然物生合成…いわゆる二次代謝の研究でした。ここでは、生物ではなく有機化学が主体の研究室に飛び込みました。当時は、菌類遺伝学と天然物化学の両分野で、糸状菌の二次代謝(天然物生合成)が流行ピークだったこともあり、特に現在PD以上の方には「中沢=二次代謝」という印象が強い人が多いのではないでしょうか。現在の京大での主な研究テーマは、再び担子菌に戻って、これまたマニアックな木材腐朽菌による木材分解です。木材学会やリグニン学会という、皆さんが普段聞き慣れない(聞いたこともない?)学会に、同じく糸若会・運営委員の堀先生と一緒によく出没してます。本会(糸状菌カンファレンス)では、毎年のようにマニアックな口頭発表している印象を持たれているかもしれませんが、あれでもだいぶ皆さんに興味を持ってもらえそうな内容を選んでいるつもりです。。

木材分解の研究をはじめて早7年が経ちました。最初は迷走していたような気がしますが、現在では何とか軌道に乗り始め、自分のテーマで学位をとった留学生も出ましたし、自身の「芯」となる研究テーマも芽生え始めました。今後、どれだけ自分の研究テーマが大きくなるかは、これからの数年間が重要だと感じています。私の研究についての詳細は、以下のURLをご覧ください(更新がいい加減ですが)。

https://kyouindb.iimc.kyoto-u.ac.jp/j/eL6uF

ここからは、少しはブログらしく、何かネタを捻り出して綴ります。私も気づけば30代後半に突入。未だにあまり自覚がないのですが、気づけば周りから「先生」と呼ばれる立場です(それ以外で呼ばれることは滅多にない)。働き方や職務も変化してきて、昔のようにはいかない部分もありますが、今後も可能な限り学生やポスドク時代と変わらず、自分で実験して、自分で学会発表して、自分で論文を書くことを続けていきたいと思っています。次の写真は、そんな私の実験姿を撮影してもらったものです。


ご存知の方も多いかと思いますが、少し前まではこんな体型ではありませんでした。というのも昨年夏、人生初の人間ドックで「このままメタボだと死ぬぞ」と脅されるほどだったのですが、その後、筋トレをはじめて劇的に痩せました。昨年11月の本会でも、たくさんの人に「痩せたね」と言われましたが、現在では、上の写真(今年8月)よりも、もっと痩せてます。体年齢は20歳若返りました。ケーキを一週間で20個食べても太らない体質になりました。そんな結果、今年の人間ドックでは「もう、これ以上痩せなくていい」と言われてしまいました。。一応言っておきますが、病気じゃないですからね。

それではみなさん、少し早いですが、良いお年をお迎えください。

来年こそは、WSでお会いしましょう。

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